看護師求人の見方
インターネット上にあふれている看護師の求人情報。
「あれ?同じ病院なのに給与や休みが違うのはナゼ?」と思ったことはありませんか?
これは単純に掲載情報が古かったり、間違えていたりする場合もあれば、各サイトがそれぞれの掲載基準に合わせた結果、同じ求人がまるで別の求人に見えているケースもあります。
求人情報をそのままうのみにして、入ってから「思っていたのと違った!」と後悔することのないように、求人の見方のポイントと、よい求人情報の見分け方を押さえましょう。
【給与】内訳を書いているか!?
給与を見るときの一番のポイントは内訳が書いているかどうかです。
例えば、月給30万円~とだけ記載している場合、「最低でも30万円はもらえるんだな」と思いますよね?しかし、実態は違います。この月給には基本給に加えて夜勤手当や諸手当が加算されている場合が多いのです。つまり夜勤回数によっては最低でももらえると思っていた金額に達しないことも充分ありえます。
また基本給は経験年数や職種に応じて変わりますので、記載されている給与が何年目のモデルケースかも確認しましょう。
(例)
(1)月給30万円~ | △ 自分がいくらもらえるか分からない |
---|---|
(2)月給30万円(正看護師、5年目) |
○ 詳細が書かれているので、自分の場合いくらもらえるかイメージしやすい |
これは年収の場合でも同じこと。何年目のモデル年収なのか、諸手当も含まれているのかなどに注意して見るようにしましょう。
給与額を詳しく記載するには、病院側にしっかりリサーチする必要がありますが、今は求人数が膨大なためそのリサーチが追いつかず、例(1)のようにざっくりと記載しているサイトが大半です。逆に例(2)のように、記載内容が充実していると、その求人情報および求人サイト自体の信頼性が高いと判断して良いでしょう。
【賞与】実績を書いているか!?
給与に続き、賞与も気になるポイントですね。
賞与に関しては、賞与の回数だけでなく実績月数が書かれているかをチェックしましょう。
なお、実績○ヶ月と記載されている場合、通常、基本給×○ヵ月分が賞与として支給されますが、病院によっては(基本給+資格手当)×○ヵ月分が支給されるケースもあります。
(例)
賞与:2回 | △ 実際にどれぐらい支給されるか分からない |
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賞与:2回(実績5ヶ月) | ○ |
【休日・休暇】年間休日数の記載があるか!?
次に押さえたいのが休日。こちらは、年間休日数が記載されているのが良い求人と言えるでしょう。例えば同じ4週8休でも、年末年始や夏期休暇があるかどうかで年間休日数は大きく変わってきます。
(例)
4週8休 | △ 実際にどれぐらい休めるのか分かりづらい |
---|---|
4週8休(年間休日110日、年末年始5日、夏期4日・・・) | ○ |
宣伝文句に要注意!
さて、ここからはよくあるキャッチフレーズに潜む落とし穴を紹介しましょう。
「ママさんナースをサポート」!?
託児所に関しては、その有無や24時間対応かだけでなく、何歳まで預けられるか、病気の時も預けられるか、夜勤明けもOKかが実際利用する上で重要です。サイトによっては利用料金も記載されているので気になる病院が決まっている人は、何社か比較してみましょう。
「残業少なめ」「有給99%消化」!?
残業少なめとは具体的に月に何時間くらいなのか、また有給消化率はどの病棟でも共通なのかどうか。自分の配属先がどうなのかを確認しましょう。
「教育制度充実」!?
何を持って「充実」と言うかは人それぞれ。具体的な教育プランが記載されているかをチェックし、自分が納得いく内容か確認しましょう。
いかがでしょう?
全般を通して言えることは、『具体事例が書かれているかどうか』です。
過剰な宣伝文句に踊らされること無く、自分が必要とする給与・制度が整っているかをしっかりと見極めることが重要です。
なお、これらの情報は、たとえサイトに具体事例の記載が無くても、各サイトを運営している転職サイトに問い合わせることで、より詳しい内容を聞き出すことができます。
また、登録すれば、「自分の場合どれぐらいの給与になるか」「寮に入りたいけど今、空きがあるのか」など面接前に知っておきたい情報を知ることができます。
ほとんどの転職サイトが無料でサービスを提供していますので、ぜひ有効利用して転職を成功させましょう!
転職サイトの主なサービス
- 求人探し:あなたの希望に合った求人を探してくれます
- 面接調整:あなたに代わって病院と連絡をとり面接日時の設定をします
- 応募書類および面接のアドバイス:面接のポイントなどを教えてくれます
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