訪問看護の仕事|【ナースのお仕事navi】

訪問看護師について

訪問看護師は、病院や診療所、訪問看護ステーションに所属し、看護が必要な人(在宅療養中の患者)のもとに直接訪問してケアを行う看護職員のことです。
その歴史は意外と浅く、日本では1983年に老人保健法により初めて法的に訪問看護が位置づけられることになりました。
なお、訪問の手段としては、徒歩や自転車、自動車、バイクなどが主流です。そのため、病院施設側は、採用条件として普通自動車免許を必須としている場合が多いです。

訪問看護師の主な仕事内容

介護保険証(介護度)、医療保険証を持つ人の中でも、病気や怪我等で自宅療養している人を対象とします。具体的には、寝たきり(またはそれに近しい状態)、記憶力が低下している、おむつを使用している…など、ケアが必要な患者。もしくは体内に管を入れていたり、床ずれがあったりなど、医療的なサポートが必要な患者などです。
こういった方々に対して、訪問看護師は下記のようなケアを行います。

  • 体温、脈拍、呼吸、血圧等を測定し、病状を観察
  • 食事、清潔、排泄、移動の介助
  • 摘便、採血、検尿
  • 薬の飲み方のレクチャーおよび薬の管理
  • 精神的ケア
  • 患者家族に対する介護方法のアドバイス・指導
  • 医師の指示に基づく医療的処置(褥瘡や創傷の処置と予防、バルーンや各種カテーテル(管)の交換と管理、喀痰吸引、注射・点滴、回路交換、カニューレ交換、在宅酸素の管理、NIPPV、膀胱洗浄など)

など。実際の仕事内容は患者の様態などにより異なります。がん患者等の場合は終末ケアや家族に対する精神的ケアも担うことがあります。

病院訪問看護と訪問看護ステーションの違い

病院が管理者を医師とするのに対し、訪問看護ステーションは看護師が管理者となり、都道府県から訪問看護ステーションの指定を受けることが必要です。
病院の訪問看護では、その病院の患者を、その病院の医師の指示を受けて看護することになります。訪問看護ステーションの場合は、病院施設問わず、幅広い患者を、患者の主治医からの指示を基に(指示は看護指示書という書類で受けるかたちになります)行動することが一般的です。

訪問看護師になるためには

原則的に、看護師資格さえあればなることができますが、地域によっては介護などの研修を受ける必要があります。また、実際に働く際は、最初にもお話ししたように、普通自動車免許が必要になる場合があります。なお、訪問看護ステーションで働くためには、数年間の臨床経験が求められることが多いです。

また、通算で3年以上、在宅ケア領域で看護経験を積むことで、訪問看護師の認定資格を取得する権利を持つことができます。2012年7月現在、訪問看護の認定看護師として登録している人は266名とまだまだ多くはないものの、高齢化が進む日本では、今後ますます注目される分野です。スキルアップを望む人ならば、挑戦してみては。